前回の記事「ノックスクート コロナウイルス運休による現金返金の方法(前編)」では現金返金の方向性とその根拠について説明しました。
本記事では実際に返金を得るまでに当事者(返金を求める消費者)が行うべき手順を説明します。
前回の記事でも説明した通り、ノックスクートは運送約款により払戻し(金銭を払い戻す)の義務を負っています。
そのため、本来は無条件で航空券購入者へ払戻しを行う必要があります。
それを行わないことはノックスクートが購入者との間の契約を破棄することに繋がり、そのため、購入者は支払いに用いたクレジットカード管理会社への代金支払いの取り消しを申請することが出来る、ということまでが前回の結論でした。
Process 1
支払いに用いたクレジットカード管理会社へは電話でお問い合わせしましょう。
理由はカスタマーセンターと支払いを取り消すかどうかを担当する部署(調査部)が異なるからです。
流れとしては、カスタマーセンターが消費者(ここでは航空券購入者へ該当)からの事実情報をまとめ、それを調査部へと報告します。
Process 2
調査部が支払い取り消しに対する正当な理由があると判断した場合、調査部から消費者へと直接連絡が来ます。
基本的には指定の住所へ手紙として連絡が来ます。そして、その内容は証拠書類の提出以来です。
本件ではノックスクートから届いた予約確認書や、欠航によるキャンセル報告などのEメールを印刷して提出をすれば十分です。
Process 3
PROCESS 2 までを行えば、あとはクレジットカード管理会社がノックスクートとクレジットカード決済会社(VisaやMaster Cardなど)を交えた交渉を進めます。
消費者はその結果を待てばいいだけであり、同管理会社からの結果報告は、海外に籍を置く会社との交渉の場合は約二ヶ月以内が目安となります。
ノックスクートは日本国外に籍を置く会社のため、約二ヶ月と報告を待つ時間は長いですが、明らかに購入者へ非が無い場合、ノックスクートへの支払い停止は問題なく可決され、現金による返金がなされることになります。
以上、ノックスクートに対するコロナウイルス運休による現金返金の方法を解説しました。
私は過去に旅行代理店サイトのExpediaとも同様なトラブルに巻き込まれましたが、この手順によりしっかりと全額返金がなされました。
この様なトラブルに巻き込まれた際は、直接請求では消費者は非常に弱い立場にあるため、管理会社を巻き込んで行っていく方が確実性が増すためお勧め致します。